リスク管理について
外国為替取引は実際の取引金額よりも大きな金額の取引ができるため、為替レートが予想に反して動いてしまった場合、大きな損失が発生します。
為替レートの変動が外国為替取引の一番のリスクとなります。
この予想に反した為替レートの変動による損失拡大を抑えるために、マージンコール(追証請求)、ロスカットがあります。マージンコールとロスカットは仕組み自体がことなりますのでこの点を解説していきたいと思います。
マージンコールとは?
マージンコールとは追証証拠金請求のことで、投下資金のある一定以上の損失が発生した場合、そのポジションを維持するか、しないかを投資家に選択させるアラーム(お知らせ)のことをいいます。
この場合、私達投資家がとることができる選択肢は2つあります。
@将来、買ったレートまで戻りそうだから、追加の資金を入金して損失分を穴埋めする。
⇒追加の資金を入金する。
Aこれ以上の損失拡大を防ぐため、現在持っているポジションを一端決済する。
⇒損失が拡大しているポジションを決済する。
@とAのどちらかを選択することになりますが、通常はAを選択することをお勧めいたします。マージンコールが発生するということは自分の相場の見方が間違っていたため起こります。間違っていたのだから損失は確定させましょう。
@を選択していい場合はもともと長期的な視点で外国為替取引をしている、自分の流動資産と照らし合わせ外国為替取引への資金配分が小さい場合です。
例えば流動性資金が500万円ある投資家が50万円を入金し1万通貨を買っているとしたら、マージンコールが発生しても入金すればいいと思います。スワップ金利狙いの投資家は@を選択する方が多いようです。
ちなみにこのモデルケースの場合は買った、レートよりも40円下がるまでマージンコールが発生することはありません。
ロスカットとは?
ロスカットはマージンコルとは異なり、私達投資家がそのポジションを維持するか、しないかを選択することはできません。損失が一定の水準を超えてきたら取引会社が自動的に反対売買をしてくれます。つまりマージンコールとは異なり入金という選択肢はありません。
なかなかこのマージンコールとロスカットの違いはわかりにくと思います。
外国為替取引の会社によって仕組みも様々です。
ただしこれらは2つのタイプに分けることができます。
@マージンコールとロスカットを併用している会社
Aロスカットのみを採用している会社。
@の会社の場合はロスカットされる前にマージンコールがかかるようになっていますので通常、いきなりロスカットさ れる状況は極めて少ないといえると思います。
Aの場合はマージンコールがないのでいきなりロスカットが発生します。ただし@のタイプの会社と比べるとマージンコールがない分、相場が予想に反して変動しても値幅をおおめに見ることができるようになっています。
ここで例を挙げて説明をしてみたいと思います。
@の例はセントラル短資です。
セントラル短資の必要証拠金は5万円くらいです。
そして必要証拠金の25パーセント以上の損失が発生した場合、マージンコールがかかります。
マージコール=証拠金使用率133%
マージンコールがかかると翌営業日午後3時まで、追加入金をするか、ポジションを決済するかの選択を迫られます。基本的にマージンコールがかかるので、いきなりロスカットの可能性は低くなります。
ただし最低証拠金額と入金額が同じ場合は、為替レートが5円以上飛んでしまうと、タイムリーにロスカットが発動されます。ロスカットは必要証拠金の80パーセント以上の損失が発生した場合、発動します。
ロスカット=証拠金使用率500%
予想だにしない出来事が発生し、為替相場にレートが存在しなくなった場合は、ロスカットを発動させ元本割れがおこらない仕組みになっているようです。ただし米国同時テロでも80銭位しか急変動しなかったことを考えればいきなりロスカットというのは考えにくいのかもしれません。
外為どっとコムはAのタイプの会社です。
外為どっとコムの必要証拠金は10万円くらいです。
必要証拠金の50パーセント以上の損失が発生すると、マージンコールというアラームが発生します。
マージンコール=維持率50パーセント
この場合、追加資金の投入、反対売買などは必要はありません。あくまで警告のお知らせです。
そして最低証拠金額と入金額が同じ場合、買ったレートから8円下がるとロスカットが発動されます。
ロスカット=維持率20パーセント
各取引会社によって証拠金額が違うので、レバレッジも異なります。資金管理とポジション管理に十分気をつけ外国為替取引をするようにしましょう。
レバレッジの計算、追証幅の計算が苦手な方は買ったレートより2円下がれば損失を確定するなどの自己ルールを決めて取引をするのもいいかもしれません。
