外貨の特徴
実際、FXを始めようとすると、どの通貨を取引しようか非常に迷う。選べる外貨の種類の点ではこのFXに勝る外貨投資はないだろう。
FXの場合、100通貨ペアを取引できる会社もあるので、様々な国の通貨を取引できる。またマルチカレンシー口座を採用しているFXの会社では、円を入金してユーロドル、ドルスイスなど、円を介さない通貨ペアを取引できたり、米ドルを入金してニュージーランドドル円を取引できたりもする。
FXは入金する外貨と、取引する外貨までも自由に選べるという「外貨のデパート」のような外貨投資である。
| ユーロは米国ドルの次に世界中に流通する外貨です。最近はドル相場の乱高下要因になることもあります。 |
| オーストラリアドルは高金利の外貨で、資源国通貨として比較的安定的な動きをします。(AUD、オージー) |
| ニュージーランドドルは高金利通貨で、FXでは米国ドルの次に人気がある外貨です。(NZD、キゥイー) |
米国ドルはUSD、米ドルなどと呼ばれている外貨です。
世界の基軸通貨として、あらゆる貿易取引などに用いられる通貨。日本をはじめ、各国の中央銀行が保有している外貨準備のうち、大半が米ドルであるということからもその位置付けがわかる。いわば、世界中のあらゆるお金の中心的存在である。
いかに米ドルの力が強いかは、「有事のドル買い」という言葉があることからも想像できる。しかしながら最近は戦争やテロなどの、世界を震撼させる大事件が起きた場合、米国ドルが真っ先に売られている。最近は「有事のドル売り」とさえも言われている。
米国同時多発テロによってテロの脅威が米国を直撃したからである。その結果、世界中でテロが起こると反射的に米国ドルは売られている。
昨年来から、世界中で米国ドルの持ちすぎに焦点が集まってきている。どの中央銀行も外貨準備高のほとんどが米国ドルである。
それゆえ最近では、通貨分散という点から、ユーロを組み込む動きも出てきている。昨年のロシア、中東、最近の中国がそれに当たる国々であろう。
結果、米国の双子の赤字が焦点になると米国ドルは下降トレンドを描き出すことが予想される。
欧州通貨のもと、99年1月に発足した新しい外貨である。それまではユーロ参加国の通貨は、ドイツ・マルクやフランス・フラン、イタリア・リラというように各国独自の通貨単位が用いられていたが、それが全て統合され、統一通貨ユーロが登場した。
現在、ユーロに参加している経済規模を合わせると、米国のそれに準ずる。しかしながら経済、政治、財政、金融などの運営が異なる国同士が一緒になり、同じ通貨を用いるのだから、様々な矛盾が露出してきている。
2005年には、フランスやオランダが欧州憲法の批准をめぐって国民投票を行い、否決という結果を迎えたが、これもユーロの足元がまだまだ脆弱であることを認識させられた出来事であった。
しかしながら、ユーロは米ドルの退避通貨として、つまりテロなどによって米国ドルが売られるときの逃げ込み先としては格好の通貨となる。
またユーロの政策金利も引き上げ方向であり、その期待感から今後ユーロが買われていく可能性も大きいのでだろうか。
オーストラリアドルはAUD、オージーという名称で親しまれている外貨です。
高金利通貨としての魅力が大きい外貨。資源国でもあるということから、オーストラリアドルは原油価格などが大きく上昇すると、それに伴ってオーストラリアドル買いが進むケースがよく見られる。
そもそもオーストラリアドルの金利が高いのは、この国が慢性的な財政赤字国だったことと関係がある。
国民からの徴税だけでは財政赤字を補うことができなければ、国債の発行することによって、外部から資金を借りてこなくてはならない。
そして国債の発行額が増えれば増えるほど、その国の金利は上昇傾向をたどる。
いまのオーストラリアは「小さい政府」を構築しているので、財政赤字体質からは脱却しつつあるようだ。この財政赤字の問題が完全に解決すれば、徐々に金利水準も低下することと思われる。
とはいえ今後もまだまだ、日本や米国、ユーロと比べると金利は高いため、金利収入を安定的に稼ぐという意味ではオーストラリアドルは非常に魅力的な通貨であるに違いない。
ニュージーランドドルはNZD、キゥイーなどと呼ばれ高金利通貨の代表通貨として非常に人気がある外貨です。
ニュージーランドドルもオーストラリアドルと並ぶ代表的な高金利の外貨である。ニュージーランドドルといえば「農業国」。したがって、ニュージーランドドルは、穀物などの商品相場が値上がりするとニュージーランドドルが買われるという具合である。
ちなみに来年は夏場に大型のエルニーニョ現象が発生するといわれており、中国の需要拡大のなか、穀物相場の需給逼迫が予想されている。
ただニュージーランドドルの日々の動きを追って売買するには、やはり投資情報が心細い。
ニュージーランドドルに関しては、たとえ値段が下がっても損ギリはせず、あくまで外貨への投資と割り切る覚悟が必要であるように思う。
ニュージーランドドルの価格が下がり、損ギリをする。それはディールであり投資とは言えないであろう。
